教会長メッセージ

軽んじない


2015年11月15日

 11月1日に迎えた教会発足記念日には、およそ二千人の方が参拝してくださいました。これも皆さんが、根気強く、粘り強く、常不軽菩薩のように、どこまでも相手の仏性を敬い、信じ、拝み、只(ただ)ひたすらに手どりをされた功徳です。
 一人の方に七転び八起きの精神で何度も諦(あきら)めずに手取りに歩いた方、自らに目標を課して何十軒・何百件と手どりに歩いた方、昼夜を分かたず布教に歩かれた方など、「30周年」というテーマを持って取り組まれたサンガの皆さんの集大成となりました。
 手どりをとおして、それぞれが得た功徳は計り知れないものがあると思います。布教の醍醐味(だいごみ)を味わい教えを弘める喜びをいただいたり、信力堅固(しんりきけんご)の信仰が確立されたり、相手の仏性を拝むことによって自らの仏性の尊さに気づいたりと、たくさんの布教の智慧と慈悲の悟りをいただいたことでしょう。
 さて、今月の会長法話は、常不軽菩薩の仏性礼拝行に生き方を学ぶ「軽んじない」というご法話です。
 軽んじないとは「悉有(しつう)は仏性なり」という道元禅師の悟りをとおし、私たち一人ひとりは仏さまのいのちの現れなので、自らも他の人も分け隔(へだ)てすることなく、尊(とうと)び敬(うやま)おうと生き方を示しているのです。
 さらに、その気づきを深めるには、狎(な)れることなく、けじめを忘れず、礼を欠かさない生活実践が肝要であり、また、合掌・礼拝に徹した常不軽菩薩に倣(なら)い、朝夕(ちょうせき)のご供養をとおして、朝には「合掌・礼拝の心で一日を過ごそう」と誓い、夕べには「私はきょう、人を軽んじなかっただろうか」と省みる生き方を教えてくださっています。
 仏性礼拝行の先にあるもの。それこそが寂光土(じゃっこうど)です。今月は合掌・礼拝の心に徹する行法(ぎょうぽう)の確立を目指し実践してまいりましょう。

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