教会長メッセージ

無名の人びとは国の宝


2015年5月 4日

 水戸黄門でお馴染(なじ)みの助さん、格さん。剣術(けんじゅつ)の使い手である助さんと柔術(じゅうじゅつ)の使い手である格さんが悪者を懲(こ)らしめる姿は爽快(そうかい)ですが、しかし、この二人の本当の姿は学者なのです。助さんのモデルは佐々介三郎(さっさすけさぶろう)、格さんのモデルは安積覚兵衛(あさかかくべえ)といいます。この二人が日本の歴史に大いに貢献した事実はあまり知られてないようです。

 水戸黄門こと徳川光圀(みつくに)は、1657年(明暦3年)に、それまで体系化されていなかった日本の歴史の編纂(へんさん)に取りかかります。各地を歴訪(れきほう)し資料を集めたのが介(すけ)さんであり、資料をまとめていたのが覚(かく)さんだったのです。
 この事業は水戸徳川家の一大事業となります。編纂された歴史書を「大日本史(だいにほんし)」といい、完成したのはなんと1906年(明治39年)、実に250年の歳月(さいげつ)を要し、その間(かん)に携(たずさ)わった多くの無名の人びとによって、日本の歴史が明らかになったのです。


 さて、今月の会長法話は「無名の人びとは国の宝」です。国や地域社会、会社も、多くの無名の人によって成り立っていることを教えてくださっています。その無名の人びとの特徴は、目の前のなすべきことにベストを尽くしてコツコツととりくみ、そして、人の役に立つことを喜びとし、自らに誇りを持って神仏から与えられた使命に日々努力する人です。

 大和教会もこれまで多くのサンガに支えられ30周年を迎えることができました。まさにサンガは宝です。私たちもまた、未来の人に喜んでいただけるよう目の前のなすべきことにベストを尽くしコツコツと布教に歩んでまいりましょう。

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